■ケーススタディ
下関市立しものせき水族館 海響館
水族館に続き 「魚のテーマパーク」 構想が始動
関門海峡に臨む山口県下関市の埋立地(あるかぽーと)に今年4月1日、水族館「海響館」がオープンした。1956年に開館した旧水族館が老朽化、それに代わるものとして計画された新水族館は総事業費123億円をかけ、延床面積を4倍に拡張して新設された。
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かつて捕鯨基地として栄えた下関であるだけに、海響館はクジラのダイナミックなフォームをイメージした大屋根を施設全体に架構。メインコンセプトは“海のいのち・海といのち”と設定した。
SRC造り地上4階建ての建物には、世界から集めたフグ50種をはじめ約400種・1万5000点の水族展示が揃う。また、近代捕鯨発祥の地にちなみ、全長25mのシロナガスクジラの骨格標本をノルウェーの博物館から借り受けて展示している。 |
 世界に数体しかないシロナガスクジラの骨格標本を展示(海響館) |
 クジラのダイナミックなフォームをイメージさせる大屋根(海響館) |
開業初年度の同館の入館者数は当初80万人と見込んでいたが、開業3か月で50万人を突破、夏休み期間には年間目標を達成できるほどの好調なスタートを切っている。平日には小学校の遠足などの団体客が入り、週末には九州・中国各県からのマイカーや観光バスで大にぎわいといった具合だ。この好調な集客は、周辺の唐戸市場や商店街にも多大な波及効果をもたらしている。 |
ここで特筆すべきは、下関市が海響館プロジェクトを嚆矢として、「魚のテーマパーク」構想を打ち出している点である。
唐戸市場の新設・移転に伴って旧市場は取り壊され、来年4月、新たにフィッシャーマンズワーフとして生まれ変わる。また、04年春完成を目指す「あるかぽーと再開発計画」では、海響館隣りの敷地3万7800uにホテル、商業・アミューズメントなど5施設を建設する予定で、総事業費は187億円と見積られている。
さらに対岸の北九州市も、下関の「魚のテーマパーク」構想への取組みを歓迎しており、「門司港レトロ地区」と連携した観光客誘致策を下関側に提案している。
開業して日も浅い海響館だが、観光系ミュージアムを核にして地域のにぎわいを取り戻した絶好の事例といえるだろう。 |
 メイン水槽はガラス越しの関門海峡と連続して見えるように工夫 |
データ 2001年7月現在
●下関市立しものせき水族館 海響館
| [所在地] |
山口県下関市あるかぽーと6-1 |
| [連絡先] |
TEL.0832-28-1100 |
| [オープン] |
2001年4月1日 |
| [事業主体] |
下関市 |
| [運営主体] |
(財)下関海洋科学アカデミー |
| [敷地面積] |
13,898m2 |
| [建築面積] |
5,047m2 |
| [建物・規模] |
SRC造・地上4階建て |
| [延床面積] |
12,225m2 |
| [施設内容] |
関門海峡潮流水槽、フクの世界、水のいきものと海、アクアシアター、ペンギンコーナー、タッチングプール、無料展示ゾーン、レストラン、ショップ
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| [総事業費] |
約123億円 |
| [入館料] |
大人1,800円、小・中学生900円、幼児300円
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| [開館時間] |
10:00〜18:00 |
| [休館日] |
年中無休 |
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