カレーをテーマとした"食のテーマパーク"
高い集客効果により
地元商店街の活性化にも寄与
2001年1月26日、横浜にカレーをテーマにした「横濱カレーミュージアム」がオープンした。パチンコ、アミューズメント施設などを手がける(株)マタハリーが、JR京浜東北線・関内駅そばのイセザキモール入口に建つ地上9階建てビルを一括賃借し、1〜4階をパチンコとパチスロ、5、6階をアミューズメントとして利用。その最上階部分である7、8階の2フロアに今回、同施設を開業したものだ。
その内容は、国民的メニューであるカレーを味わい、遊び、さらにその歴史や文化まで学べる"食のテーマパーク"。カレーは横浜の開港とともにわが国に上陸した同地ゆかりのメニューであるのに加え、大正期に庶民の間に普及したことを踏まえ、空間全体は大正時代の横浜の港街のイメージで統一。波止場に停泊する豪華客船や異人街、印度商会などの当時の街並みで構成するほか、吹抜けの天井部の"空"が夕景から夜へと移り変わると、波止場のイルミネーションが一斉に点灯したり、特殊映像効果による花火が夜空を彩るなど、さまざまな環境演出を施している。
目玉となるのは、同館名誉館長でもあるカレー研究家の第一人者・小野員裕氏が全国から厳選した7つのカレー専門店。インドカレーはもとよりタイカレーや欧風カレーなどそれぞれに特徴をもった店舗を誘致、「究極のカレー」を味わえるとしている。さらに各店舗内も施設全体のテーマ性に則した環境演出を凝らし、非日常感を創出するとともに、複数の店舗の食べ歩きへのニーズに対応して「ハーフサイズ」をメニューに加えるなどきめ細かく対応。
また遊びの要素として、カレーに関するクイズを楽しむ「スパイスロード」と事件を推理・解決する「美食探偵団」の2つの街巡り型アトラクションなど有料アトラクションのほか、ストーリーに基づいて街並みなどの造形物に多彩な遊びの仕掛けを施した無料の「パフォーマンススケープ」も盛り込まれている。同時にカレーに関する資料を随所に展示、街並みを散策しながらカレーの文化や歴史を学ぶこともできる。
客層としてはファミリーやカップル、グループ客など幅広い層を対象とし、入場料を無料とするなど、誰もが気軽に楽しめる施設づくりを図っている。
オープン後の状況は「平日約7000人、土・日祝日は約9000人が来館。年間目標150万人に対して1か月で23万8000人を数えるなど、予想の約2倍という高い集客力をみせています。」((株)マタハリー店舗開発部部長・佐藤好正氏)このためビル上層階への展開によるシャワー効果も大きく、下層階のパチンコ、アミューズメント施設などの売上増や顧客開拓に貢献している点も見逃せない。
さらに横浜の新たな観光拠点として広域からの集客を実現、地元商店街の活性化にも寄与するなど、その波及効果には予想を上回るものがあるといえよう。
| [所在地] | 横浜市中区伊勢佐木町1-2-3 |
| [連絡先] | TEL.045-250-0833 |
| [オープン] | 2001年1月26日 |
| [事業主体] | (株)マタハリー |
| [展示面積] | 1,600m2 |
| [施設内容] | カレー専門店7店舗/ミュージアムショップ/アトラクション/他 |
| [利用料金] | 入場料無料 アトラクション利用料300〜500円 |
| [営業時間] | 11:00〜22:30(ラストオーダー22:00) |
| [定休日] | 年中無休 |
| [総事業費] | 15億円 |
| [集客目標] | 150万人(初年度) |
| [売上目標] | 15億円(初年度) |