秋葉原再開発情報 速報!

第15回 2005年4月1日
 
 
 
えきひろ・えきなか
 
  3月31日、秋葉原再開発の中核、秋葉原ダイビル(クロスフィールドアキハバラ)がオープン、
それにあわせて駅前広場(えきひろ)がお披露目しました。(それに先立って、駅前の飲食ビル・秋葉原駅前プラザビルも3月25日に開業しました。)
 秋葉原駅の改築も一歩進んで、駅中(えきなか)の飲食店も充実してきました。
 
左●秋葉原駅前プラザビルは、各フロアに1店ずつしか入居していない飲食店ビル。
中●2〜8階にこれだけのお店が入っている。さらに1階には、ヴィド・フランスも。
右●その反対側には、JR直営の2つの飲食店。

 
 先日、新設情報で紹介したOTAKU展のコーディネーター・森川嘉一郎氏と鹿島建設の秋葉原プロジェクトのプロジェクトマネージャー・山本俊行氏の論戦を見せてもらいました。
バトルトークとしては、オタク側の判定勝ち、いや、作戦勝ちかな。
オタク側は自らを「開発の犠牲者」として周囲の哀れを誘って見せ、質疑応答では、 「鹿島はオタクを殺そうというんですか?」という質問もでたほど、鹿島建設はすっかり加害者の立場におかれてしまいました。
 
左・中●改札口を入ると駅中の飲食店街。
右●スパイスというカレー店だけは、駅の内外から使える。

 しかし、現在この街周辺に住んでいる我々には違和感がありました。
コーディネーターが現在の秋葉原をまったくしらないからって、森川氏が使った写真は、見たところ2〜3年前の秋葉原の風景です。
オタクがオタクらしかった頃の写真です。最近の写真だとしたら、あえてそういう写真ばかりを撮ったのかもしれません。
 秋葉原を訪ねていただくとわかるんですが、今の秋葉原に集まるオタクは、けっこうオシャレです。
今風の女子もけっこう遊びにきてます。男女の比率も7:3くらいでしょうか。そういういまどきの秋葉原の写真がまったくない。
 
左●秋葉原クロスフィールド(IT拠点秋葉原の象徴的コンベンションホール)
中●クロスフィールドが入居する秋葉原ダイビルの看板
右●駅前から、ダイビル・UDXビルをのぞむ。

 
 「中央通り周辺には、オタクショップが増え続けている」という発言もありましたが、 中央通りでこの2年増えているのはオタクショップではなくて、ナショナルチェーンの飲食店・物販店です。
オタクショップは増えてはいません。一部では裏通りに引っ越しています。
 一方、鹿島建設が用意した写真・画像は、東京都・千代田区が標榜する「汚いオタクのいない」輝かしい未来を約束された秋葉原そのものです。
鹿島サイドは、それは鹿島が選んだ未来ではないと説明しています。
  いずれにしても、現在の秋葉原ではないのです。再開発が進めば進むほど、中央通りを境にして、ニューシティ・アキハバラとオタクシティ・アキハバラの2つの街が分立してきているのです。

 ロボット産業についてどう思うかという質問が出されましたが、ニヤッと笑って、 「オタクにとっては『ロボット』といえば、自分にだけ、かしずくメイドロボットだけです」という回答は、 常識的な大人を小馬鹿にした知的オタクの答えとしては秀逸ですね。 その上で、森川氏が最後に言っていた「オタクは喧嘩しません。ただ、逃げ出すだけです」という言葉は印象的でした。
 これじゃあ、討論になるわけない・・オタク側は、被害者的な怨み節一筋。 開発側は加害者的防戦一方の議論に終始していまして、山本さんも「まるで被害者と話してるようですが、うちは加害者じゃないんだから・・」 と困惑してました。
 テレビ視聴者的な無責任的な感想を1つを付け加えるなら、 「オタクを文化として認められるかどうか、これが秋葉原という街が生き残るキーワードかもしれない。」と思いました。

 そういう開発者側の思惑を一心に集めたクロスフィールドが活動を始めます。オタクがどうでるか、楽しみにしています。


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